君の優しさが好きなのです/兎乃 しずる
 
私が君を理解しようと思ったのはいつごろでしょう?
最初にふとそんなことを思ったのはおとなりに君の優しさを感じたときでした

優しい君は私の問いかけにいつも答えてくれました
君は私の話を熱心に聞いてくれました

私はいつしか君の温かい感情に惹かれていったのです
私は君のおとなりが心地よいモノになっていったのです

時は流れて君は私のおとなりからいなくなりました
君の代わりのおとなりの人も優しいのです
でも私はずっと君のおとなりにいたいのです

これを見たら君はわがままだと言うのでしょうか?
これを見たら君は私を子供だなと笑うのでしょうか?

君を理解するために話をしてみました
君の友達のその方は私の嫌いな方でした
いろいろな方に嫌われていました
それでも君はその方を友達だと言いました
君は優しすぎるのだとまで思いました

君の友達を嫌った私を君はどう思うのでしょう?
君は、それでも私を嫌うことなく接してくれるのでしょうか?

君を理解したいと思ったのは優しい君が好きだからです
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