ぼくたちの車/
前方後円墳
ギラギラに磨いてもらった
ぼくたちの車
助手席には
ぼくたちが笑って座っている
足元が見えなくても
アクセルを踏み込むことはできた
みんなに恐れられている
緩やかなカーヴ
逸れていく
少しずつ
ぼくたちは逸れていく
残された笑い声は
ブレーキをしゃぶりながら
今もぼくたちを笑っている
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