【妄想は止まらない】 十階の家族 / たもつ/043BLUE
 
1階にして二世帯住宅にすればいいじゃないなんて笑う」所は、女性ならではの妙に現実的な話の運びになり、父親の建てた妄想のビルディングは、無残に崩れ落ちるわけですね・・。この「女房」の「笑い」には、含みがある。ぼくには「あんたってホントバカね」っていう奥様の呆れながらも微笑んでいる顔が浮かぶ。

 この詩のポイント欄の感想を見ると「子供らしい発想」「ほのぼのしてる〜」という意見が多いですが、ぼくにはそういう印象はない。ぼくには、「父親」の悲しい妄想以外のナニモノでもない。だから、この建物の危うさに気づいたベンジャミンさんの「たもつさん「十階の家族」を読んで(感想文)」http://po-m.com
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