書く動力 7/Dr.Jaco
ない。
訳の分からないものを見てしまった時、見えたのはその途中でふっと感じた「言葉さ
ん」の影だったのである。それが私の他愛のない執着なのだ。
私は詩を書く中で、訳の分からないものを「書き表す」という接近法をとらずに、そ
のメカニズムを俯瞰しようとする方法を選んでいる。というか、巧拙問わずそれしか
できない。だから常にモチーフが現れながら、現れる過程ばかりに重心が移ってしま
うのだ。「書こうとする自分」を書くという、あまり綺麗で無い詩になる。
何よりも分からないからだ。
語調が荒くなってきた。
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