書く動力 7/Dr.Jaco
 
あるまとまりをもった存在の、諸断片をなしているように見える。この
 漠然とした見通しは、個人的な執着へと転化されなければならない。なぜなら、我
 々を悩ますことのない問題は、いかなる問題でもないからである。人を動かす力を
 もたなければ問題は存在しない。我々を鞭うち、導くこの執着は、だれも語ること
 のできないあるなにものかにたいする執着である。その内容は定義することができ
 ず、不確定的であり、厳密に個人的である。実際、このなにものかに光のあてられ
 る過程が発見とみなされるであろう。なぜなら発見とは、既成の事実に明示的な規
 則を適用するだけでは達成されなかったと考えられるからで
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