居酒屋の「ジジイ」に愛をこめて/バンブーブンバ
もみじほどの火傷の跡を沈ませて
おちょこをぐいぐい こちらをみない
ようにみていた午前0時21分
鋸 電球の光を衒い
油の筋を幾重にも浮かびあがらせ
籐が巻かれたグリップに
土埃は休んでいる
手入れがいきとどいている(ように映る)
ジジイの宝刀か。
たしかに誰かがいっていた
「ドウデモイイ」と思うモノほど
ワルアガキをするモノなんだと
ジジイに鋸をわたす
だまってついでやる
ジジイ こちらをみないようにみて
のみほす
ついでくる
オレものみほす
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