君がまだ/
桜
月も霞み掛かっててしまって
君にも届きそうにない
街は流れる光であふれて
僕は溺れそうになって
色んな事そんなふうに
眩しく見えるのは
君の残していった影がまだ
この部屋に落ちているからだろうか
君がまだ 君がまだ
あふれていくんだ
君が
胸の中すっかり浸して
君が
呼吸さえも奪って
君が
ゆっくりと
戻る
編
削
Point
(4)