ピエロの涙/ヤマト
傷つけるってことは傷つくこと、って誰かが言ってた。
まぁ、誰が言ったか定かではないが
もしかしたら僕が言ったのかもしれない
でも、よくよく考えてみると
こんな言葉はただの言い訳に過ぎないのだろう
愛する人を傷つけて
怒らせて
涙させる
もちろん僕も傷つくが
傷の度合いが大きいのはどちらのほうか一目瞭然だろう
「ごめん」
この言葉が届かないときがある
いろいろ考えて、考えて、頭の中ではいろんな言葉があるのに
出てくる言葉が「ごめん」でしかない
そんな時
この言葉がまたあなたを傷つけてしまう
僕はあなたにどんな言葉をかければよいのか
隣で寝るあなたを
見ることしかできない僕は
きっと
世界中のどんなピエロよりも悲しく滑稽だろう
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