潰れた時間/043BLUE
 
飛んできた
蚊を
掴めた時の

微かな

満足感の
ような・・



目の前を
過ぎ去りかけた
一瞬の空気を

言葉で
掴む

その
微かな

満足感



広げられた
掌に

詩という形で
不恰好に
潰れた時間を

眺めて
一人
ニンマリする

戻る   Point(1)