あくまで本気の冗談で/伊月
 
はじかれていく日々から
耳にさわるにおいをすくって
見えた音を食べた
記憶の不確かさで
昨日に何をしよう?

忘れ物や偶然の危険が
おかしくて笑い出してしまう
存在を認められた上での否定が
かなしいけれど涙は流れなかった

足裏を守るため
2センチの靴底を持つ靴をはく
ハーブのお茶を落ち着かせて
強いさわやかさから身を隠す

自己愛に包まれた愛を
花占いのように散らかす
育てられた人間らしさから
揃って生きていくんだ
戻る   Point(1)