あくまで本気の冗談で/
伊月
はじかれていく日々から
耳にさわるにおいをすくって
見えた音を食べた
記憶の不確かさで
昨日に何をしよう?
忘れ物や偶然の危険が
おかしくて笑い出してしまう
存在を認められた上での否定が
かなしいけれど涙は流れなかった
足裏を守るため
2センチの靴底を持つ靴をはく
ハーブのお茶を落ち着かせて
強いさわやかさから身を隠す
自己愛に包まれた愛を
花占いのように散らかす
育てられた人間らしさから
揃って生きていくんだ
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