任意/
カンチェルスキス
傘の下で笑う
あふれる殺意で
階段を流れて落ちる
雨に
気がふれる
ゆがんで見える
横断歩道の白線が
濡れた足元のしみの
曲線が
ティッシュ配りの
単調な動作が
ゆがんで見える
背中に感じる
不快感に
抗うつもりもない
凶器も両腕も必要ない
なのに
暴力が生まれる
なんでこんなにも
晴れてるのか?
あふれる殺意
傘の下で笑う
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