そうして積もっていくのなら/nm6
 
 それらは    きっと いつか
   どこかで→どこか、へ
街へ溶けて消えたように装っているのです。
     始まりは知らずと、やっとのことで世界に触ります。
それとなく「カモン」と働きかけるもの、もの、もの、
     思い出す、


そうして積もっていくのなら。









車の走る音が聞こえていて、「くらい」と「くろい」の境目をさがしています。「わかる」と「さかる」の境目もさがしています。常にぼくらはさがしています。遠い夜と/近い誰かと、思い巡らすトレース、トレース。直線でゆっくりと繋がりゆくイメージの、そら浮き上がる誰かのいま/どこかで、を。内側から出てくる自然、働きかけてくる外側に退屈しないぼくのいま/ここで、を?そう、たとえば渋谷、交差点の午後。すでにゲームは始まっているのに。
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