幻覚未遂/蝶番 灯
まっしろになった みらい といういしき
ここには あるべきものが ないんだ
どうしてだろう
しいられたことは やってるつもりさ
いまこのへやにある
べんりなかぐは にせものかもね
しょせん、いろというものは
ひかりのなみでしかないんだぜ
もしここにひかりがないなら
きれいなかいがも まっくろなんだ
このへやにきらめく
すてきなひかりは まぼろしかもね
あのひとは ただしさ をうたう
あのひとは せいめい をうたう
あのひとは げんざい をうたう
ぼくはいま げんざいしんこうけいのみらいに
せまいからだで ときをきりさき たちむかおう
つめたいはいになるまで ふりしぼるさ
たえないなみだをたれながし
かなしいきおくをひきずって
すきとおるそらにすべてほうってやる
みとめられるために
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