夕暮れメガロポリス/umineko
ってる
価値観を提示できない
東京を越える何かを
あこがれと不安と憎しみがないまぜとなり
どこかの国のデモ隊、みたいに
いびつな形で噴出したり
東京も実は駄菓子屋の集合体で
お洒落に見えるブティックの後ろに野良猫が住んでたりするのだが
やはり全体的には(何かをやってやろう何かをやらなくちゃ)っていう
オーラが低く垂れこめていて
それを楽しめるか疎ましいかは
多分ハイヒールの高さとかバックの光物とかそういった
アイテムの決まり具合とほとんど同義
昔
子供の頃に遊んだすごろくゲーム
多分あがりの位置に東京はあって
たどり着いた人は所在なげにみかんを食べていたりするのだ
もう
ゲームは終わっているのに
世界はずっと続いている
それを
世界は夕暮れと呼ぶ
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