まだ あたらしいきみは/
吉原 麻
生命(いのち)繰(く)る親指の垢擦(なす)り付け新たな頁(ページ)アルバムに増え
霞(かす)みゆく夕方と夜の隙間の紺ハイライトの箱投げ寄越す君
かろうじて上がった雨が湿(シツ)運ぶ頬にはりつく髪の感覚
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