言い訳/tonpekep
 
さらさらと さよならが ながれて ゆきますから
わたしは手に掬ってみるのです
手に掬いますと さよならは さらさらと
さらさらと 儚くも消えてゆくのでした

夏の
陽は さよならの中で
涙を流していたり
        するのです

ああ だけども さよならの側では
ラガービールは
とても とても よく冷えているのでした

さらさらと さよならが ながれて いく前で
わたしは さよならに 言い訳をするばかり
さらさらと さよならが ながれて いく前で
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