並ぶ、風と、流れる/
吉原 麻
二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る
甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め
梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後
まっすぐに続く空という残酷な画(え)に魅せられて伏せられた時
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