春匂い/
みずほ太陽
目が覚めるまで
沈潜していた球体な淡さ
とっておきの熱量で
浸透し
静かに生起する
春の木陰
突然の雨に
学校帰りの子供の声と小鳥の囀り
春の全部の水と音を
ごっくん
目頭から鼻腔にかけて
銃bんに息を吸って
春を
嗅ぎ分ける
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