マナー違反/
プテラノドン
見上げてみたところ、誰もが手を取り合ってる様子。「やあ」とか、
「またね」とか、迎え入れる言葉はまだまだ尽きない。
とあるレストラン。ナプキンの上に置かれたままのナイフとフォークは
スプーンに交渉する。「彼等にはもう切るだの、刺すだのは必要ないだろ?」
「すくえるお前だけいればいいのだよ。」
スプーンは違う違うと首を振り、たしなめるように言う。
「彼等にとって本当に必要なのは、素手で掴み取ることだよ。」
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