難解な宿題/後期
難解な宿題だと?
そんなものは最初から燃えている。机の上で、白い顔をして、しかし内部では火薬のようにくすぶっている。
題は知らない。
問いはいつも遅刻してくる。
答えはすでに血の中にある。
「理性について論ぜよ」と書いてあるなら、笑ってしまえ。理性は朝焼けに溶ける砂糖だ。舌に残るのは、ただの焦げた甘さだ。
ぼくは椅子を蹴る。
窓を開ける。
風が紙を攫おうとする。いいぞ、攫え。
問いなど空へ放て。
文字は整列を拒む。
五十音は酔っぱらい、ひらがなは裂け、漢字は歯をむく。
ノートの罫線は牢獄だ。
ぼくはそこに従順に並ぶ政治犯ではない。
難解?
世界その
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