塩っぱい足あと/伊藤透雪
 
あつさにあてられて
からからに乾いて枯れていく


色んな人と交わり
同じ空間を囲んで
色んな話をしたり
時には
脛を合わせて囁いたり
口づけしたり
皮膜一枚の温もりに
互いを重ねたりしたけれど
花はしぼみ
実をつけない
歪んだ時間だけ
振り子が繁った

その後
殆どの時間をひとりにし
自分が選んだ道の末
道の途中か
迷子になって
とにかく汗が流れる
口元に落ちてくる雫
はゆるく唇を舐めて
塩気を残していく

それから
べたべたした汗をかく
こわばり塩気いっぱいになる
見知らぬ人たちに溢れた街角で
クラクラでガタガタで
座りたいけど座
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