夢の影の世界/秋葉竹
 
冬が終わるなら
最後に僕の罪を
降り積もる雪でかくして
雲に乗り
春を連れて来てくれはしないだろうか

もはや
あたたかささえ感じるやわらかな雪が
この冬ラストの
古い雪だと云うのなら
向こう傷をかくせない
僕の虚しい諦めを
つつみ込んでくれるような
なんだかそんな気がして
そっと許してくれそうな
振り返るとそんな気がして


流れ落ちつづける
綺麗な血が
鮮やかな過去を白黒に変えるから

冬が連れてくる春が
きっとすべてを塗りかえる笑顔で
すこし足早にやって来てくれるだろう

地平線すれすれの
蜃気楼のような異国の町を
新しい気持ちで

[次のページ]
戻る   Point(2)