客人/後期
 

信じないどころか、その客人を手放そうとしない。あれがなければ書けない、とでも言うように。

私は思う。

客人とは、あの人の才能ではないか。
鋭すぎる目、深すぎる心。
それが自分自身を裂いている。

闇の中で、あの人が微かに笑う。
私はその音を聞きながら、目を閉じる。

客人は去らない

だが、もし去ったなら、
あの人は何も書けなくなるだろう

それがいちばん恐ろしい

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