雪/
 
私なんてどこにもいなかったので
何にでもなれるような気がしていた
それがどれほど孤独で絶望的な自由か
誰に聞かれる機会もなかった
                      白線を踏んだら死刑ね
                      楽しそうに処刑するんだね
                      だって、可哀相じゃない
                      生き延びてきたことがかい?

     そこから先に何も無いことが分かって
     迷わず飛び降りようとする私と
     日曜の朝に買い出しに行くよと誘うように
     手首の骨が折れるくらい掴む
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