サスペンド/倉田紬
部屋は乱雑としていて、みんなの逆だと思う。考査、ここにいる時がいちばん学校について考えている時間だ、どうしようもないのに。本能からつけたイヤホンは麻酔が意識を飛ばすように、私を時間から取り外してくれる。しかし栓を外すと一気に言葉があらわれて、耳と脳、いらないけど大事なものばっかり詰まってる重たい脳の繋がりを覚える。日々は長くて、幸不幸のやじろべえが健気に私を不幸にしようとしていると妄想する、乱雑な幸福の後片付けが今だ。椅子のそばでうつ伏せになっている青い問題集が、私に大事なことを教えようとしているようで、わかってるよ、どうせまた耳は痛む。不幸の引き出しが空っぽになるまで部屋が汚くなれば。
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