わたしたちの公園/後期
 
長年
つき続けてきた
顔は
過去の地層だ。

掘れば
必ず
あなたが出る。

そして、あなたの死。
死は
出来事である。
新聞に載る事も珍しくはない。
名は関係性の中で
他者の内部に残る。
完全な消失はない。
ただ、
配置が変わる。

もしも
宇宙のすべてが
再び一点に収束するとしても、
その一点には
かつて誰かが
誰かを呼んだ
微かな振動が
残っているだろう

あなたの名前だ。

重力は
それを区別しない。

だが、
区別しないという事実を
いま
読んでいるあなたが
区別している。

その偏りが
新たな時間を生む。

あなたが
この詩を閉じるとき、
閉じるという行為そのものが
一つの逆らいになる。
ページは戻らない。
だが
読んでしまった事実は
あなたの内部に
傾きを残す。

その傾きが
滑り台を
わずかに変える。

わたしたちの公園は
いまも
破れ続けている。


戻る   Point(1)