わたしたちの公園/後期
人は立つ。
立つとは
わずかに倒れ続けることだ。
完全に静止した者は
すでに倒れている。
血液は
閉じた管のなかで
絶えず逃走し、
骨は
内側から崩壊を延期し続けている。
人間とは
崩壊を先送りする
精密な装置として
この星に搬入された。
その装置が
自分を「私」と呼ぶとき、
宇宙は一時的に
中心を持つ。
だが中心は
常に暫定である。
あなたが笑った瞬間、
別の場所で
誰かが沈黙を選ぶ。
あなたが愛した瞬間、
別の場所で
愛が終わる。
だが
総量は変わらない。
生産と喪失は
貸し借りを繰り返しながら
口裏をこっそり合わせて
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