踏破/ひだかたけし
 
寂寥の水を撒き一打ち

奥へ伸びいく石畳

並び立つ燈籠に
燃える炎から一筋
際立つ朱の揺動

影を落とし浮き上がり

垂直天空からの
絶えざる到来を追尾し
一歩、一歩 また一歩

朝焼けの宏大な意識の視界へ

時流平面 身を挺し抑え込み
歩み駆け上がり進み入り 
更なる一歩をと 踏み込む

もう水も地も風も絶え 
只 己が保つ熱に依りて

戻る   Point(7)