詩情のプロセス/ホロウ・シカエルボク
夜明け前の死地を思わせる薄暗さが窓に張り付いて嗤っていた、さっきまで見ていたとりとめもない夢がまだ脳味噌の中で甲虫のように這い回っていて、システムは思い通りに稼働していなかった、身体を起こすのはもう数十分は先の話になりそうだ、喉が渇いている、この前病院の待合で読んだ雑誌で高名な医師が人間はもっと水を飲むべきなんだと話していた、でもそれが本当かどうかなんて誰にもわからない、水を飲み過ぎるのは良くないと話しているやつもいる、真実なんて結局、無数にあるものの中からどれかひとつを選ぶというゲームに過ぎないのだ、人生は選択型のゲームだ、例え自由に生きる方法が百通りあったとしても、選べるものはたったひとつ
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