ユウスケの御託/田中教平
今日の見立ては昨晩のパンの暴食であった。
カナが彼に今書いていたパソコン上のテキストを見せてくれた。理想の死、についてのテキストであった。人生の華々しい時期に死にたい、落ち目のときに死にたくない、ひとに見守られながら死にたい、天国に行きたい、旨、書いてあった。
「ユウちゃんはどう思う?」
なんでこの妻は死について書きたがるのだろうかと思いつつ、ユウスケは応えた。
「これはね、カナさん、カナさんが僕より先に死ぬって言っていたじゃないですか。そうなると、自然、僕は孤独死の割合が高い」
カナはちょっと考えて
「そうね」
と一言、言った。ユウスケは加えて、自分は死ぬような事も常に考えてい
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