小説の習作 原稿用紙四頁 #05/田中教平
よ、わたしが、病院からクリニックに移ったとして、夜の電話出てくれるって。それと入院の場合も病院でしてくれるって。お薬の変更は気にしなくていいって」
「そう。怒りっぽくなっちゃう事言った?」
「男っぽくなっちゃうんでしょ?って言われて、それきりだった」
「それは主治医の担当範囲って事か」
ユウスケは何度か、わかった、わかった、と、首を縦にふると、カナもつられて首を縦にふって、そのままユウスケの寝室を出ていった。
ユウスケは若山牧水全歌集の適当な頁をひらくと、また、黙々と読んでいった。
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