灯る心音/ひだかたけし
ふくふくしてるね
すずめ達、
冬の細雨に濡れながら
アスファルトの上
一時も休むことなく
何か餌を啄んで
生まれ生き抜く姿、
ふくふくふっくら
何故か可愛らしくて
ふくふくと名を付けた
毛並み信じ難く柔らかな
子猫の最期の姿、
夜半から夜明け迄に
次第弱り果ていき
ダンボール箱の中で
ガクンと顎折り息絶えた
あの強い余韻がよみがえり
未だ自分のなか行方知れず
ふくふくふっくら命たち
次々と生まれ生き抜き息絶え
只々未だ生きて息して在る
この私の意識の内なる響
あれらの存在たちの光を
自分の命に灯し生かし続けて
宏大な生命魂の沃野を目指す
この意識のうねり唸る小宇宙に 、
生かされ続ける木霊だけ 今確かに掴み取り
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