詩人は局外者であるべきである/岡部淳太郎
 
観察し、その中に自らの主体を投げこむことなく、常に一歩引いた視点からそれらを眺めて詩にしてきた。だから僕は孤独だったし、この世のはぐれ者、局外者(コリン・ウィルソンの言葉を借りるならばアウトサイダーであろう)の立場を保持しつづけてきた。そういう人生を過ごしてきたことに対して、いまさら何も言うまい。だが、僕個人の実感としては、そうした局外者の立場を取り世の事象を離れた視点から見続けてきたことは、僕にある種の強さをもたらしたし、「真実」という名の「答」を教えてくれたように思う。僕は孤独でどうしようもない人間だ。それは非常に情けないことではあるのだが、孤独であり事象の中に入りこんでこなかったからこそ気づけたこと、得られたものが多くあったと自負している。僕は孤独で、実に情けない存在だ。だが、そうありつづけたことを僕はちっとも後悔していないし、恥ずべきこととも思っていないのだ



(2026年2月)
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