滑落/這 いずる
 
(飛び降りたくて
君の名前を思い出したよ
君と
遊んだ)って

先生の迷った言葉が流れる
診察が一番最後で
ひとりぼっちになって
窓を見る

窓の先に
橋を探す君がいた
君、君の通話越しの
ひび割れた声の色が叫び

差し込む光で
外が平穏を伝える
指が震えている

ここに居てなきゃ

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