凄いぞ!TOP10 「立春前」本田憲嵩/室町 礼
 
ズムに音の必然性がありません。
「立春前 小春日、 冬がときおり気紛れに被ることのある仮面、
とてもおおきな、 あしなが蜘蛛は、」
このリズムは、ほぼ「、」の位置でしか制御されておらず。音
の反復や母音・子音の配置による緊張がないだけでなく意味を
区切るための読点がそのままリズムになっているにとどまって
います。
最悪なのは「ポロリ」の擬態語が"浮いて"いることです。
「大藪春彦」の悪い癖が出てきて通俗マンガの表現になってい
ます。おそらく作者はこれがむしろ現代風で気が利いてい
ると思ったのでしょうが、これはわたしの感性では最悪です。
音としては目立
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