雪国/月乃 猫
 
悔の欠片は、なかった


しばらくして生まれた子は、
男の子で、水を氷に変えることのできない
普通過ぎる人の子 二人目も、
少しの落胆と、安堵の 胸をなでおろす 
ありふれた 家族の暮らしを手に入れた


暑さが厳しくないここは、
あたしにとっては天国にちがいなく、
ありがたい地で、

時に
東から
西へむかう 星の流れに
自然と 整然とあゆむ
運勢を重ね、
大きな力に
すべてをゆだねてしまおうと心をきめる

その先にある 私を待つものを
めざしながら、

冬の夜、緑の揺らめきの影に
表れそうな 母の姿を
遠くに
探しながら、






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