一九四五年一月三十日ベルリン地下壕に於ける最終演説 に肖って,/鷹枕可
 
だ。

その時
最早
隣人は敵となり、
家族は密通者となり、
同士は裏切者となるであろう。


此処に予言する。

諸君は諸君同士の手に掛り、監獄のさなかに抹殺をされてゆくであろう。




而してそれでも猶、
諸君は孤絶の中に於いて
画き続け、
歌い続け、
論じ続け
疑い続けなければならない。
国家の甘言に乘るな。
それは口に甘く、腑に苦い毒の蜜である。

冬の時代が何時迄続き、誰を粛清し、抹殺し、処分するかは判らぬが――、

諸君は是が非でも抵抗を手離さず、復、地下に潜伏をするとも、
隣人を守りつつ、
他者を庇いつつ、
同志を探しつつ、

「自己」として

如何か、生き延びて欲しい。


私からは以上である。


また会おう。


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