大寒の頃/田中教平
ユウスケはカナにタケキャブという逆流性食道炎の薬を要求した。
カナはユウスケが今朝は煙草を喫っていない、コーヒーも飲んでいないことに気づいていた。
カナはそんなユウスケに朝のゴミ出しを任せるのが酷だと思ったが、ユウスケは体を動かせた方がいい、と言うので任せた。
外は寒かった。
ゴミ集積場へ向かうと、不燃ゴミの袋がうず高く積まれていた。ユウスケは、六時半、こんな時間に、こんなにゴミ袋が集積しているのはおかしいと思った。絶対に、ルールを破って、前日夜に出している、と妙な正義感を抱こうとすると、胃が痛んだ。ユウスケは考えることをやめて、トボトボ、自宅までの道のりを歩いて帰った。
自宅
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