大寒の頃/田中教平
しまうと、一人がさみしいので、ユウスケを起こしにゆく。
ユウスケもとっくに起きていたのだが、布団の中で、自身の不調について考えを巡らして、もう少し横になっていたいと、目を覚ましたまま、横になっていた。ユウスケとカナの目が合った。
「おはよ」
「ああ、おはよう、カナちゃん」
ユウスケはこの日朝から不調だった。布団の中で自身の体調について考えている内にも、胃が悪くなっている、という体のサインを受けとっていた。ユウスケは永らく、脳病に加え、逆流性食道炎を患っていた。去年回復したが、今朝はその再発を起こしていた。飯を食べている合間にも、いつもより充分噛んで食べるが、言葉が少なかった。そしてユウ
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