見たもの/牛坂夏輝
副題に納得できないでいた、その頃に、ぼくはよく「予感」ということを、考えていた。受信され、併記された昼間のモダニズムのように、あるいは、美しい模型飛行機との関係や、深刻な影絵の世界のようにして、定型は抒情的な夜間の読者に、いささか奇異な、しかし誠実でもあるような独自性の困難というものを、差し出した。ぼくは、誰かに対して、編集されたロマン主義の帰国を、知らせただろうか。いまとなっては、併記された「翌日」についてや、またしても「予感」について、この簡潔な哲学のように、語ることはできない。アイロニー、架空の仕事机、最後の風船、記念式典の幼児、状況と成熟したカーテンの鋭さ。「きれいな図形のやり方で、激しく
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