夜明け/よるもと
苦しみを吐きだす、昨日のよる籠もっていたわたしの紙はベッドの下に隠れてしまって それから未知の穴に吸いこまれていったのかもしれない お腹が空いたからパンを食べて やがてすぐに横になり それから少しの吐き気を催した 平積みの本があって、わたしは〈ソレ〉にはなれないよー〈ソレ〉になるためにはどうしたらいいんだよう、と泣いた 泣いたからってどうにもできないから書いた 書いた文字がどこかへ消え去った
そして二センチめの青色が差しこんだ 路面電車がはしっている それに何も考えずにのるのが好きなんだと告白をした十八のわたしが そんなきざなことをいうなよ とふり返ってあきらめのような呆れ顔をした だ
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