僕たちのそれから/足立らどみ
 
僕たちのそれから

ひろい校庭の隅で三人は黙り
未来の形を小石で描いていた
消しゴムほどの 確信だけが
石灰線の先へとつづいていた

君は 遠くを見過ぎる癖があり
友は 笑って 現実を呼びだし
僕は その間で 名もない橋を
壊さぬように 渡ろうとしてた

大人になることは増えるのではなく
減らさないものが残っていくことだ
最近になって ようやく判ってきた

今も走れずに 立ち尽くす電柱の
三つの影が 支え合っている
生きる重さを 軽くはしないままに

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