舞台/後期
 
り、首吊り台のやうでもある。壁が
最初からそうであったかのように無言で現れたとき、装飾を剥がされた自分自身を見せつけられているような気がした。

「これで全部ですか?」
誰かが言った、その声が質問だったのか、確認だったのかは判別できなかった。
「公園が残っています」
「公園は出来が悪い」
出来が悪い、という判断はすでに確定事項として扱われ、理由は付随しなかった。
「後で燃やすから、隅にまとめておいて」

そのとき、木下さんが現れた。現れた、というより、最初からそこにいた可能性もあった。
「燃やすとはどういう意味かね」
訂正が入った。「燃やすのではなく、燃やすべきなのです」
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