メモ3(今のこと、音楽、人間のこと)/由比良 倖
るのは、この世に生きるに価する、と感じられるようなヴィジョンだと思う。そのヴィジョンが、本当の本当に現実か、作り話であるか、ということは関係ない。この世界自体、現実か作り話かなんて、誰にも分からないのだから。
僕は、ある部分では、自分の古風さに拘って、生きていきたいと思っている。今現在、世界に住んでいる人々の、集団的な心理の傾向、なんて僕にはとても分からない。僕は、硯に向かって、よしなしごとを和紙に書き付けていた、昔の時代を懐かしく思うし、昔より今の方が優れているとか、今より未来の方が優れている、とは全く思わない。
僕にしても、今さら筆で書く時代には戻りたくないし、iPhoneやゲーム
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