転がり乱れ打つ/間借り人/ひだかたけし
 
この大地を絶えず移動し
一箇所に留まることなく
コードチェンジする折、
指先の弦滑る音響
生々しく耳殻震わせ
終わりの来ず終わり来ず
此処でのみ終止符の打たれ
突然に視界 、
薄紅に染まる光景拡がり

あゝこれが死かと 
何の恐れも驚きも無く
間際に向かい合い
新たな始まり含み持たせ
林立する樹木の
鎮まり奥まり在る

  ☆

この今日迄生き延びた昼日中、

寄り添い手繋ぐ恋人たちの
好ましい微笑み街を行き
一歩一歩ほぼ棒立ち状態で
際どく足運ぶ老人と擦れ違い

(皆んな悉く巨大なる廻転の輪を分け与えられ
根源の一にして異質なるもの携える者達
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