初夢 のら猫/足立らどみ
 
初夢 のら猫

毎朝、だいたい同じころに
家の庭を通過する猫は
のら猫のノラ

むかし、ノラの家猫だったころは
人語を理解していたのに
あれからいろいろあってからも
逃げずにここで生きてくれて、
ただ、今は声をかけても見向きもしない

隣家の奥さんが壁越しに声をかける
「シロ、ご飯よ」
ノラはヒョイっと壁に登って
私に見向きもせずに
隣の家に入っていった

違う名前なんだ

少し驚いたけど
そうやって、したたかに
生きているのだろう

亡霊の子犬のクロがあらわれた
 (ご主人様、沢山の主のいる輩など
  相手にしないでください
 (分かってい
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