スローイング婆と食パンをついばむバードたち/菊西 夕座
腐りかけた肉片でもよいからもっとよこせとせがみはじめるバードたちと、それに応えて婆からバードへ転じようとするほかになんの生きがいもない干あがりの岸辺、もはや一線をこえた以上はバードから婆になってでも最後の一粒まですいあげようと躍起になる浮遊者たち、肩がはずれてこわれた遮断器のバーみたいにたれさがる腕の婆と、護岸ブロックよりうえの枯れ芝まで前線をのばしてカァカァ具ァ具ァつつきまわるバアード、もう片方の腕だけで万歳でもしようとのびあがるバアド、水面からホースのような首だけをヘビのように這わせておかの屑をたいらげようとするバアド、もはやどちらがバアーでどちらがバアードなのかわからないままに水辺へとひきず
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