スローイング婆と食パンをついばむバードたち/菊西 夕座
きずりこまれていく野次うバード、その迷えるウ馬ードらの毛をむしりとって天へとのぼるための羽をこねあげようとするバードたち、すっかり水垢のこびりついた流し台のくぼみで背をまるめながら一心不乱に肩からはえた姥(うば)をひきちぎりあうクチバァシたち・・・・・・・
――真に生ける存在となるためには、とことん沼りこんで池つきるところまで身を粉にして打ちこまなければなない――と、冬空よりも澄みきった混沌の、記憶にはりつく木婆微塵がそう語っている。
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