墓標/
りつ
雪がふるふる
雪が降る
茫漠の孤独の上に
雪が降る
泣いているのか?
泣いているのか?
私よ
あなたよ
まっさらな雪原に
足跡をつけても
すぐに覆われゆく孤独よ
歩みの道はなお遠く
どこを目指すあてもない
後に続くものもなく
刻んだ墓標に息絶えて
真白な雪に覆われるとて
春になれば
春になれば
我が屍より
草木は芽吹く
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