アカシャ/
ひだかたけし
濃密なる橙に取り囲まれ
耀き出る太陽の黄金 、
帯状の白雲の巻き上がり
一閃する幾つもの渦
夜明けだろうか夕暮れだろうか
込められた想い観入り
ひたすらに耳を傾け
じっと瞑目凝視し
黄土の壁面の穴
青さの拡がり絶えず
逆行し続ける時に
向こう遥か辺り一面
張り付いた色彩達の威容
逃れる言葉に意味を遮断し
沈黙を齎すあなたの息遣い 、
戻る
編
削
Point
(6)